本日は休診日でしたが、院長は目黒で開催されたマウスピース型カスタム矯正歯科装置のセミナーに参加してきました。
このプログラムは11回のセミナーで構成されており、月によってはオンラインセミナー、ときには今回のようにDr.が集まって講演を拝聴したり自分の症例を発表したりと充実したプログラムです。マウスピース型カスタム矯正歯科装置は成人の症例のみに対応でしたが、これを10代の患者さんにも対応できるように技術が進んでいます。その技術の進歩に置いていかれないよう、日々学んでいかなければなりません。
院長がマウスピース型カスタム矯正歯科装置のセミナーに参加していた同じ時間帯に、副院長と当院の歯科衛生士5名は、日本臨床矯正歯科医会神奈川支部主催のスタッフセミナーに参加していました。テーマは「私のMFTへの取り組み 〜楽しいMFTのすすめ〜」でした。MFTとはOral Myofunctional Thrapyの略で、口腔筋機能療法のことです。わかりにくいですね。
以下、口腔筋機能療法学会の公式ホームページからそのまま引用すると
ーーーーーーーーーーーー
歯並びや咬み合わせの形成には、遺伝だけでなく幼少期の生活習慣や癖なども大きな影響を及ぼしています。舌突出癖や指しゃぶりが開咬や上顎前突を招くほか、アレルギー性鼻炎などによる口呼吸の習慣が、お口周りの筋肉の弛緩につながることもあります。口腔筋機能療法(MFT)は、こうした後天的な筋肉の不調和を舌や口唇、頬などの口腔顔面筋のトレーニングをとおして整えていく療法です。咀嚼時、嚥下時、発音時、安静時の舌や唇の位置の改善、および呼吸をはじめとした口腔機能の改善が期待できます。
ーーーーーーーーーーーー
歯列は、外側からの口唇や頬からの力と、内側からの舌の力に影響を受けています。外側からの力と内側からの力が正しいバランスであれば、歯列は正しい位置に並び上下の歯はしっかり咬み合います。口唇の力が弱いと、舌の力に押されて前歯は飛び出してしまいます。あまり咬まなくても飲み込める食事、アレルギー性鼻炎など、現代社会では、正常なお子様の正常な口腔周囲筋が育ちにくい環境にあると言えます。バランスの悪い口腔周囲筋や悪習癖を残したまま矯正治療を行っても思うように歯が動かなかったり、やっと矯正が終わっても後戻りを起こしてしまいます。
写真は唇と頬の筋肉を使って風船を膨らませる練習です。
自分たちが出来ないことを患者さんに指導することは出来ないので練習している訳ですが、あまりにも真剣な表情過ぎるので、目線入れておきました。