三田矯正歯科ブログ

2019.09.04更新

本日、院長の私は少し早く診療を終えさせて頂き、戸塚区・栄区・泉区合同の歯科医師会医療管理セミナーに参加してきました。

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昨年までは、私がこのセミナーの泉区担当だったので、崎陽軒のシウマイ弁当500g×40個程度+お茶250ml×40個程度の計30kgをJR戸塚駅内崎陽軒から戸塚区合同庁舎まで運ぶという使命があった訳ですが、今日は食べるだけです。それにしてもシウマイ5つに唐揚げとマグロの照焼き、その他にも卵焼き、カマボコ、筍の煮物など、ファンの間では『オールスター軍団』と呼ばれているそうで、日本で一番売れている弁当であることは納得できます。そして、正しい食べる順番に関して論ずるとすれば、、、

いつの間にか話が逸れてしまいました。診療を先に抜けさせてもらったのはシウマイ弁当が目的ではありません。

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歯科医院の院長は、歯の勉強だけしていれば良い訳ではありません。とても勉強になりました。

投稿者: 三田矯正歯科医院 三田浩明

2019.09.02更新

この記事は、当院に勤務をお考え頂ける方へ向けた記事となっております。


 矯正歯科専門の歯科医院に興味はあるけれど、いざ勤務しようとすると二の足を踏んでしまう。そういう方は少なくないようです。「一般歯科の経験しかないから、今さら矯正の器具とか覚えられるだろうか?」「新卒で矯正歯科専門の歯科医院に勤務してしまうと、一般歯科に転職したくなったときに不利なのでは?」そんな風に考えてしまうようです。

はっきり言って関係ないと思います。技術的なことは誰でもいつか必ず出来るようになります。大切なのは人柄と仕事に対する考え方です。これは、当院だけでなく、他の歯科医院でも同じではないでしょうか。

当院に勤務して頂ける場合、最初に意識して頂きたいのは「地域に必要とされ、社会に貢献できるか」まずはそれだけです。

そのうえで、当院に勤務して頂ける方に対して意識している5つのことがあります。

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(1)最初に伝えること=仕事とは?

仕事とは何でしょう?その答えがわからないまま勤務すれば、どこに勤めたとしても1日の大半の時間を使うものなのに意味がわからず自分を見失ってしまいます。

(2)医院の理念やビジョンを共有してからスキルに入る

歯科医療上の通法とされていることは別にして、職場独自の方向性を理解していないと、何を行なって良いのか何は行なってはいけないのかがわからなくなってしまいます。

(3)意味を伝える

何をやるのではなくて、何故やるか?必要とされているのは衛生士の資格?それとも私?

(4)目標設定の大切さ

毎日が、「昨日と同じ今日」「今日と同じ明日」の繰り返しにならないように、実現可能な小さな目標達成を積み重ねられるように。

(5)成長こそがすべて

歯科のスキルはいずれ役立たなくなってしまう日が来るかもしれない。しかし三田矯正歯科医院で働くことを通じて得た、『仕事を通じて自分自身が成長できる』経験は、人生で必ず役に立つ。

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当院 新人教育用スライドより

以上のことは、私自身思っているだけで何一つ出来ていないかも知れません。しかし、意識していないことは永遠に実現不可能です。いつも意識して実現のために私自身何ができるのか考えていきたいと思っています。

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当院 新人教育用スライドより

「大切なことは、出発することだった。」私が大好きな写真家の言葉です。

 

 

 

 

 

 

 

 

投稿者: 三田矯正歯科医院 三田浩明

2019.08.29更新

本日、三田矯正歯科医院は休診の木曜日でしたが、公務で桜木町でした。

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横浜市歯科医師会の災害対策に関する地区担当者会議があったので、泉区歯科医師会の災害担当として、災害時歯科医療救護計画マニュアルの変更点などを確認してきました。

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その前に開催された在宅要介護者訪問歯科検診事業研修会というものにも、私は担当ではありませんが参加させて頂きました。普段、矯正歯科臨床しか行っていませんので、訪問診療とは無縁ですし、何の知識もないのですが、それを必要とする方々のために歯科医師会の会員がどれほどの努力をしているのか垣間見ることができて、とても有意義な時間を過ごすことができました。

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7月から泉区歯科医師会の専務になってからは、それまでマストにしていた公務や学会・講習会後に少しだけ自分の趣味の時間を持つことは控えていましたが、今日は久々に三脚とカメラを持参して会議の後に5分だけ趣味の時間を持てました。暇になった訳ではありません。精神的に少し余裕が出てきました。いわゆる『慣れ』というものだと思います。

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三脚でカメラを固定して車が流れるたびにシャッターを切って、5分間で60枚くらい写真を撮ります。その中で、ヘッドライトとテールランプの軌跡が綺麗に写っているものを10枚程度ピックアップしてパソコンで合成しています。ここはタクシーとバスが頻繁に出入りするので軌跡がカラフルになります(^^)

投稿者: 三田矯正歯科医院 三田浩明

2019.08.12更新

Maldivesで迎える2回目の朝ですが、目覚めると雨です。

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昨日と一昨日は、雨予報でも降らずにいたのですが、やはり雨季ですから仕方ないですね。昨日と同じ発想で、とにかく物価が高いので昼と夜は日本から持ち込んだカップラーメンで凌ぐため、朝のバイキングを沢山食べながらふと外を見てみると、

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お〜!今までで一番晴れてる\(^o^)/(空の半分以上は雲だけど) ということで、島を一周します。

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陽射しが強い分、昨日よりも海が青くてサンゴ礁がよく見えます。そして少し歩くと綺麗なパブリックビーチがあります。

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島は綺麗な海に囲まれていますし、コテージの集落から集落に移動する途中の橋や桟橋などから景色は楽しめますが、自分が宿泊したコテージの前のプライベートビーチ以外で立入れるビーチはここだけです。そして、プライベートビーチには、絵になるヤシの木があるところ、無いところなど、当たり外れもあるような気がしました。ちなみに下の写真が今回宿泊したコテージのプライベートビーチから島の反対側の水上バンガロー方向を望んだ写真です。そして、先ほどの青空から約1時間後の写真でもあり、この日はこれ以降太陽は顔を出してくれませんでした。

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夕日は撮れず、星も全く見えないし、明日は帰るので諦めて荷造り。時々、外に出て夜空を確認するも、ドンヨリと曇り空。夜寝る前に、これで最後と念のため外に出て空を見上げ、その後慌てて荷をほどき部屋を抜け出しました。

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天の川の中心部は反対側で月明かりに隠れてしまっていたため、比較的星の少ない方角を撮るしかなかったのですが、モルディブならではの星景を撮ることができました。

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眠りに入る予定だった時間は遥かに過ぎていましたが、今度いつ来れるかわかりませんので、さらに30分かけて星の軌跡も撮っておきました。もう少し撮っていたかったのですが、寝過ごして飛行機に乗れなくてもいけないので名残惜しく部屋に戻り再び荷造り。その後寝ようと思ったら物凄いスコールの音で朝まで眠れず、変わりやすい雨季モルディブの天気を楽しめました。

✈️ ✈️ ✈️ ✈️

最後に機内からMaldives Islandsを撮影してお別れです。  

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英語名のMaldivesとは島々の花輪という古代インド・アーリア語に由来するそうで、サンゴ礁の島々が輪を描くように並んでいます。島の数は1,200程度もあり、その中で有人島は約200、リゾートアイランドは約120あるのですが、生きている間に残り119の島を訪れたいですね。1年に1回、1島訪れたとして、あと119年生きないと達成できません。医学の進歩に期待しましょう。

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そして往路と同じく長時間フライトで到着時間は朝の6時。朝5時に目を覚ますと、ちょうど朝日を浴びた富士山が見えました。日本もまた美しい国です。

 

 

投稿者: 三田矯正歯科医院 三田浩明

2019.08.09更新

窓汚い。

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Tokyo→Bangkok Suvarnabhumi→ここの窓です→Maldives MLEと、途中魅力的な数え切れないビーチリゾートを通過してインド洋の小さな国へ。Maldivesのマーレ国際空港から、さらに船に乗って、途中イルカにも歓迎して頂き、

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南マレ環礁の小さな島に到着。

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年齢的に長時間のフライトは厳しいものがありましたが、ずっと憧れていた場所でしたので来れて良かったです。しかし、わかっていたこととは言えモルディブは雨季。厚い雲を通しても陽射しは届くので海は青いですが、青空は到着後すぐに見えなくなってしました。

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でも、雲が多いため夕日の時間には空が焼けてくれました(^^)

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ただ、星は見えないので寝ることにします。

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おはようございます。

モルディブは、とにかく食事が美味しくないとの情報がネットに溢れていたのですが、宿泊したホテルのバイキングは当たりでした。とにかく物価が高いので、朝に沢山食べる作戦だったのですが、メニューも多く満足でした。これで、昼と夜は日本から持ち込んだカップラーメンで凌げます。

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朝食後は、端から端まで30分程度で歩けてしまう小さい島を散策します。沖縄にもハワイにもない、憧れの景色がここにありました。

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快晴とはいかず青空は少なめですが、魅力的な桟橋を発見したので立ち寄ります。

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桟橋から左側がこんな感じで

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右側はこんな感じです。

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どちらかというと島の端っこに宿泊しているのですが、反対側の端っこまでやってきました。最初は感動的だった景色ですが、小さな島ではどこも同じ感じの景色ばかりです。

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やはり仕事を持ち込んでいるので「何もしない時間」という訳にはいきませんが、「ほぼ何もしない時間」も過ぎ去るのが早いのはいつもと同じで、夕日が沈み

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あっと言う間に夜がきます。

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今夜も星空は見えないと思ったのですが、雲の間に星が2つだけ見えていました。せっかく7,628kmも機材を移動させて来たので30分だけ回してみました。肉眼では見えない星も少し写ってくれました。下の方が明るいのは、25km離れた首都マレの灯りです。

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明日が最後の夜になりますので、星が出るように神に祈ります。因みにここは、イスラム教ですからアラーの神に祈ります。

投稿者: 三田矯正歯科医院 三田浩明

2019.07.25更新

久しぶりの目黒、久しぶりのJR東急目黒ビルです。

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アラインテクノロジージャパン本社で開催された、Invisalign Study Clubに久々に参加してきました。どちらかと言えば、導入して間もない歯科医師対象のコースが多かったことと、7月から新たに就任した理事職の関係で予定が入れづらかったこともあって、最近は案内を頂いてもスルーすることが多かったスタディクラブです。

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ただ今回は、講師の先生がちょっとした知り合いであったことと(このときも同じテーブルでした)、私が知りたい情報に関する講演内容が含まれていたので、参加申し込みをしました。結果として参加できてとても有意義な1日となりました。日々、進化している治療法なので新しい情報もあり、聞いておいて良かったと思えるお話しばかりでした。公演後の質疑応答で、私の捻くれた質問にも丁寧に回答頂き感謝です。

以下、前回の投稿と全くの同文です。せっかく東京まで来ましたが、今月から始まった歯科医師会専務業の影響で医院の雑用が溜まっています。そのため寄り道せずに帰りました。趣味の撮影はしばらく御預けです。

 

投稿者: 三田矯正歯科医院 三田浩明

2019.07.11更新

久しぶりの桜木町です。

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おそらく、桜木町に来るのは昨年11月の日本矯正歯科学会以来だと思いますが、本日も公務です。泉区歯科医師会の専務理事に就任すると、横浜市歯科医師会の代議員にもなるということみたいで、はじめて代議委員会というものに出席してきました。

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会員になって20年以上経ちますが、正直横浜市の歯科医師会がどのような活動を行なっているのかよくわかっていませんでした。横浜市とも協力して市民のために多くの事業を行なっていることを知れて良かったです。

その数時間後、今度は有楽町です。

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毎年、7月どこかの木曜日に開催される東京矯正歯科学会です。

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午前中の講演は公務で聞くことができず、午後の講演数はそれほど多くありませんでしたが、大学病院矯正科時代にお世話になったF教授のご講演が拝聴できて良かったです。

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会場に空席が多いのはご愛嬌

せっかく東京まで来ましたが、今月から始まった歯科医師会専務業の影響で医院の雑用が溜まっています。そのため寄り道せずに帰りました。趣味の撮影はしばらく御預けです。

投稿者: 三田矯正歯科医院 三田浩明

2019.07.07更新

昨日は診療後に、いずみ中央テアトルフォンテで開催された歯科医療救護計画説明会に出席してきました。横浜市内のいずれかにおいて震度6弱以上を観測あるいは市から要請があった場合には、横浜市および泉区の震災対策指針、それに伴う横浜市と横浜市歯科医師会との協定のもと、泉区歯科医師会として活動を行います。例として患者を受け入れることができる歯科診療所の情報収集と行政への報告、二時的感染を少しでも予防する目的で、避難所などへ主に口腔ケア等の保健指導を行うために巡回診療班の編成、そして起こって欲しくはないことですが身元確認のため神奈川県警察協力歯科医師会への協力要請などがあります。その際、会員が混乱せずに災害時歯科医療救護活動を行えるようマニュアル作成にも1年以上の期間を要しましたが、私も微力ながら携わらせて頂きました。

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そして、7月1日から歯科医師会の執行役員が変わったこともあって、昨日会員向けに歯科医療救護計画説明会が開催されたのですが、講師はマニュアル作成などに関して多大な貢献をして下さった副会長I先生、私は今期から専務理事を努めさせて頂くことになった関係で司会進行。新執行部になってから最初の事業だったので、とても緊張しました。無事に今期最初の事業が終わり、関係者で近くのケンタッキーにてお疲れ様のアイスコーヒー。こんない美味しいアイスコーヒーは初めてでした。

投稿者: 三田矯正歯科医院 三田浩明

2019.06.23更新

G20を目前に控えているため厳戒体制の中、本日は大阪市中央公会堂で開催された第27回日本成人矯正歯科学会大会に出席してきました。

今回の大会はメインテーマ「次世代の矯正治療」〜歯科矯正医療における3Dデジタル技術の行方〜というだけあって、プログラムの大多数がデジタル技術の矯正治療への応用に関するもので、とても興味深い講演ばかりでした。

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どの業界でも、デジタル技術の進歩と応用は目をみはるものがあり、矯正歯科治療もここ数年のデジタル化への波は凄いものがあります。ただ、デジタル化が進めば進むほど、正しく使える知識の習得と、扱う医療人のアナログ的要素がより重要になってくることの再認識ができました。

その中でも私が個人的に楽しみにしていた講演が、昭和大学歯学部歯科矯正学講座教授 槇宏太郎先生の特別講演『コンピュータ・シミュレーションに欠けているもの』でした。以下抄録を抜粋。

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最近、デジタル技術の矯正臨床における応用が拡大しつつあります。 しかし、臨床では、その有用性ばかりではなく、欠点をも知ることが、次世代への発展の足がかりになります。 本講演におきましては、下記のような企業や技工所が提示してくれるコンピュータ・シミュレーションに欠落している情報を列挙して、その必要性を解説するとともに、今後の展望を紹介させて頂きます。

1)歯根の形状や位置、歯軸の傾き

2)歯周組織の形状、代謝活性の程度、矯正力に対する反応性

3)顎骨の特徴、成長方向、成長量

4)固定源の強さ

5)装置装着時に負荷される荷重の大きさと領域

6)装着時間を正確に評価する手法

その槇宏太郎先生が、止むを得ない事情により欠席となり、知り合いの先生が代わりに講演をされて驚きましたが、講演内容はとても為になりました。

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こちらは第2会場で開催されていた招待講演。会場に人が入りきれずに講演内容をモニターしている別の部屋での拝聴となりました。皆、時代の流れに取り残されないように必死なのでしょう。

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今回の会場:大阪市中央公会堂ですが、国の重要文化財です。赤レンガが印象的なレトロの建物で、日曜日ということもあって観光客も多かったです。これはiPhone撮影。夜はもっと綺麗だと思いますし、堂島川と土佐堀川に囲まれた中之島自体が魅力的な夜景撮影スポットと思われましたが、それはまたいずれ機会があれば。

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そうです、いつもの学会や講習会後のお約束、一眼レフでの撮影は今回はありませんでした。実は私、それどころではない程忙しいのです。それはいずれまた報告するかも知れません。

 

投稿者: 三田矯正歯科医院 三田浩明

2019.06.05更新

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誤解を生じないよう、『成長期反対咬合(受け口)の考え方 - その1』を先に読まれてから、この記事を読んで頂ければ幸いです。

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 前回、一見同じように見える反対咬合でも、

(A)骨に問題があるか (B)歯だけの問題か。

(A)の骨に問題がある場合にも(a)下顎の成長が強い場合と(b)上顎の成長が悪い場合に分けられ、(a)と(b)の混在型もある。

(B)の歯に問題がある場合にも(c)下顎の前歯が前方に傾斜している場合と(d)上顎の前歯が後方に傾斜している場合に分けられ、(c)と(d)の混在型がある。

大切なことは、上記(a)〜(d)のどこに問題があるかによって、最適な治療開始時期も使用する矯正装置の種類も予測される治療期間も異なってくる。

ということをお伝えしました。

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それぞれに対して、もう少し解説していこうと思います。

(B)の歯だけの問題

単に前歯の傾きだけによる受け口であれば、全て大人の歯に生え変わってからでも治療は可能です。しかし、最初は前歯の傾きだけの問題であっても受け口を放置することで骨格的な反対咬合に移行してしまう場合もありますので、成長期に反対咬合の改善を行っておくほうがベターです。

(b)上顎の成長が悪い場合

上顎の骨は、概ね8〜10歳くらいまでに80%以上の成長が終了してしまいます。この時期を過ぎてしまうと上顎はもう大きくならないので、それより以前に上顎骨前方牽引装置を主に夜間使用して上顎を引っ張り出す治療が必要になります。この時期までに前歯が逆に噛んでいると、上顎骨が成長するべき時期に成長できず、第二次成長期つまり身長が伸びる時期に下顎も伸びるため、上顎骨と下顎骨の前後的ズレは悪化してしまう傾向にあります。

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学校の授業で習ったと思いますが、スキャモンの発育曲線です。人間の臓器の成長は大まかに分けて4種類に分類され、上顎骨は神経型に近い発育をします。下顎骨は一般型に近い形で発育します。同じお顔の中にある骨でも、上顎と下顎では発育する時期が全く異なるということです。

(a)下顎の成長が強い場合

下顎の骨は、身長が伸びる時期に伴い大きくなります。男子では概ね中学校2年生〜高校生、女子では小学校高学年から中学校1年生の頃です。すなわち、男子と女子では、下顎が大きくなる時期が違うことに注意が必要です。

私が平成元年に大学病院の矯正科に入局した当時は、下顎骨の成長が強い成長期のお子様たちに、『チンキャップ』という顎あてを使用してもらいましたが、現在この『チンキャップ』に対しては否定的な見解が殆どです。身長が伸びている人を頭の上から押さえても押さえきれないのと一緒で、下顎が伸びてしまう人に顎あてを用いても、(1)一時的に治ってもいずれまた下顎が伸びてしまう(2)成長する力は変わらないので、無理に抑えれば下顎が側方に偏位する(顎が歪む)(3)下顎の関節を圧迫し続けるため顎関節症を引き起こしやすい などの問題が起こりやすいだけで成長は止められないことがわかってきたため、『チンキャップ』などを用いた下顎の成長を押さえ込むという治療は殆ど行われなくなっています。

それではどうするのか?

まだ成長期であれば、下顎の成長が強い場合でも上顎骨の前方牽引を行います。長い方の下顎に合わせて上顎を成長させるのでナンセンスに感じるかもですが、他に方法がありません。先に上顎を成長させてしまい、上の前歯が下の前歯を正常に覆うような状態を作り、下顎が過成長を起こしにくい状態にします。あくまでも下顎が伸びにくい環境を作るだけですので、「成長しにくい状態=成長しない」ではありません。成長期初期に上顎骨の前方牽引を十分に行えたとしても、第二次成長期に下顎が過成長してしまう場合もあります。そして、短いものは長く出来る可能性がありますが、一度長くなってしまった骨は外科手術をする以外には短くすることが出来ません。つまり、成長期も後半になればなるほど長くなった下顎に対して上顎をより前方牽引しないといけなくなるので、上下の顎骨とも出た形になってしまうか、上顎を追いつかせることが出来なくなり反対咬合が治らなくなります。前者の場合には、上下左右1本ずつ計4本の歯を抜歯して上下前歯を後退させることにより、上下顎骨自体の突出を目立たなくするカモフラージュ治療となります。後者の場合には、歯の移動だけでも許容範囲であれば、上顎前歯を前方に傾斜させ、下顎前歯は後方に傾斜させて反対咬合を治す手段もありますが、下顎自体の突出感は改善できず、前歯も骨に対して無理な傾斜角度になるため、長期的に安定することは難しいです。根本的に治すのであれば問題がある下顎骨自体を短くする外科手術を用いた矯正歯科治療となります。

 

治療の開始は早い方が良いの?

土台となる顎の骨に対する治療は早く始めた方が良い場合が多いのですが、全ての永久歯が生え揃ってから行う本格矯正歯科治療の開始時期は慎重に検討する必要があります。骨の成長が止まっていない間は、下顎の位置が変わる可能性がありますので、歯の移動中に土台がズレてしまうと歯の移動をやり直さなければいけなくなります。つまり、早く本格治療を始めたから早く終わるわけではなく、下顎の成長が残っている間は歯に装着した装置が外せなくなってしまい、早く始めたが為に長期間の本格矯正治療のための装置装着を余儀無くされる場合があります。骨格性反対咬合の方の本格矯正歯科治療は成長が止まってから行うべきです。

そのため考えないといけないこと

3歳児健診などで反対咬合の指摘を受けて当院に初診相談で来院される方がいらっしゃいます。数年前から必ずお伝えしていることがあります。仮に骨格性の問題があって治療を早く開始した方が良い場合でも、治療の終わりは15〜18歳になる可能性があります(経過観察期間も含む)。そのときに院長が何歳になっているかも計算して、医院選びの参考にしてくださいね(^^)

 

 

 

 

 

投稿者: 三田矯正歯科医院 三田浩明

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